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マーラが与えた人生と100万本のバラ、共通のテーマは愛 [音楽]

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こんにちは。
歌のつばさのnaoka19です。  

あけましておめでとうございます。
ことしもよろしくお願いします。 

2017年初ブログ、音楽散歩と行きましょう。

突然ですが「ラトビア共和国の国民的な歌」ご存知ですか。
こう聞かれたら答えるられる人は多くないでしょう。
でもこの歌、たぶんほとんどの人が知っています。


この歌の名は「マーラに与えた人生」。
まだわかりませんよね。

それでは、「100万本のバラ」は知っていますね。
この歌は100万本のバラの原曲なんです。

「百万本のバラ」は、ロシアの歌謡曲です。
日本では1987年に加藤登紀子さんが歌い大ヒットしました。
今でも歌のサークルで良く歌われる曲です。

「女優に恋をした画家、家も財産も売り払いバラの花を買いました。
 女優の泊まる宿の窓の下に敷き詰め、 名乗り出ることもなくその姿
を遠くから眺めているだけ。
女優は金持ちの遊びと思い、気にもかけず立ち去っていきました」

「百万本の赤いバラ」は、
放浪の画家がモデルだそうです。

ヴォズネンスキーがラトビアの歌にロマンチックな詩をつけ、
ロシアの大スター、アーラ・プガチョワが歌って
ロシアで大ヒットしました。

その原曲となった曲は
ラトビアの作詞家レオン・ブリディスが作詞し、
作曲はラトビア出身の作曲家ライモンド・パウルス。
「マーラが与えた人生」として発表されました。

「マーラが与えた人生」は、旧ソ連の弾圧下の
ラトビア共和国で誕生した国民的なヒ­ット曲なのです。
1981年に、ラトビア語でアイヤ・ククレが歌って世に出ます。 

私は、この歌詞が大好きです。
(小田陽子さんが日本語で歌っている動画です)

https://www.youtube.com/watch?v=Isn2Trf5JNI 


内容はラトビアの当時の状況そのもの、
メロディと詩が見事にマッチングした歌です。


母マーラが娘ラトビアに歌って聴かせているかのように、
悲しみと慈愛が伝わってきます。
優しい語り口から伝わる深い”悲しみ”
とくに曲の最後のフレーズが印象的です・・・

たった一つ忘れた、幸せをあげるのを忘れた

マーラはラトビア地方の聖母だそうです。
聖母マーラはラトビアという娘を産んだが
幸せは与えられなかったということでしょうか。

どうにもならない現実を踏まえた愛・・・
メロディーも素晴らしいが、
歌詞の持つ力が強いのです。

この歌が出来たときのラトビア共和国は
スウェーデンに、ポーランドに、ロシアに翻弄、蹂躙
されていた先の見えない時代でした。

「これはお前の運命(さだめ)なんだよ」とマーラを
通して諦めにも似たラトビアの悲しみが込められて
いる気がします。

今はラトビアは独立して、EUの一員です。
政治の世界は別として、
両方とも心に響く良い歌だと思います。

「百万本のバラ」のロマンチックで物悲しく、
報われない恋も、
「マーラが与えた人生」の、悲しみの中での
娘への慈しみも、

どちらも愛を感じ、共感してしまいます。

歌のルーツを探るのも楽しいものですね。

(以前ブログに掲載した記事を再編集しました。
既にご覧頂いた方、ごめんなさい)


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