年末はクラシック(カッチーニのアヴェマリア) [合唱]
こんにちは。
歌のつばさのnaoka19です。
楽譜を整理していたら、
アヴェ・マリアの合唱譜が出てきた。
2年前「アヴェマリア」2曲を混声合唱で歌ったもの。
一つは聴き慣れたシューベルト、もう一つはカッチーニ。
シューベルトはいわずもがな
私が魅了されたのはカッチーニ・・・
滑らかな美しい旋律、合唱でもきれいにハモると、
満足感に満たされ、とても癒される。
カッチーニをきれいなソプラノで聴きたいと
探し回り、あるサイトで山田英津子さんの
カッチーニに出会った。
美しい透き通った声のソプラノはまさに私には
まさに神の域。
今、その山田先生から直接レッスンを受けている
とはとても信じられない思いだ。
さて「カッチーニのアヴェ・マリア」と、
他のアヴェ・マリアはまるで違う。
インターネットで起源を調べて見た。
ジュリオ・カッチーニ(Giulio Caccini, 1551-1618)
は、16世紀、ルネサンスからバロックへの
過渡期に活躍した作曲家。
ただし、このアヴェ・マリア、実は20世紀の作曲家
ウラディーミル・ヴァヴィロフ(Vladimir Vavilov, 1925-1973)
というロシア人が作者不詳で発表したものらしい。
誕生したのは20世紀半ばということになる。
なぜ、このアヴェマリアがカッチーニのものとされたか、
謎に包まれたままである。
カッチーニには名曲「アマリリ麗し」があるが、
語るように歌う作風は明らかにこの歌とは違う。
ほとんどのアヴェ・マリアは決まった歌詞
(中世のグレゴリオ聖歌が起源という)
に各作曲家が曲をつけたもの、
讃美歌だと思えば当然かも知れないが、
シューベルトのアヴェ・マリアもほぼ歌詞は同じ。
ところが、カッチーニのアヴェマリアは違う。
ただアヴェ・マリア、しかでてこない。
そこがカッチーニではないということだろうか。
この曲、もし最初から20世紀の作曲とわかっていたら、
クラシックとして、認められていなかったかも知れない。
でも、今となってはそんなことはどうでも良い話。
アヴェ・マリア、ひたすらアヴェ・マリアと歌う。
神に対する、敬虔なお祈りを全身に感じる。
単純だが表現力が素晴らしい・・・、
名曲だと思う。
20世紀に作られたとしても、美しい旋律は
他のアヴェマリアに負けない、人気があるのは当然だ。
来年5月に洋混の定期演奏会でまた歌うチャンスが訪れた。
今回は、わからないまま歌った前回と違う。
曲想を大事にして歌いたい。
まあ、宗教曲はあくまで主役はソプラノ、
テノールは内声だから、出過ぎない、出過ぎない。
少年の清らかな声は無理としても繊細に歌おう。
31日はクラシックを聴いて、年越しも乙なもの。
年が明ければ、演奏会はもうすぐ。頑張ろう。
3大アヴェマリアに関する面白い記事を見つけた。
興味のある方はどうぞ。
http://utamono.blog.jp/lyrics/ave-maria.html
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◎洋光台混声合唱団定期演奏会
「アンデイムジークコンサート」
日時:2017年5月21日(日)
会場:神奈川県立「音楽堂」
演奏曲
「ありがとう」(曲:石若雅弥、詩:谷川俊太郎)
「シューベルトミサ曲第2番ト長調」
アヴェマリア2曲(カッチーニ、グノー)
他オリジナル曲4曲
横浜近辺の方どうか、ご来場ください。
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