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永遠の別れ「石楠花」に込めた思い。 [音楽]

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日が昇る



こんにちは。



ブロ友さんのブログを読んでいたら、3年前
2015年の忘れがたい記憶が蘇ってきた。



私は、この年の初春に3歳下の弟を亡くし
た。ほんとの突然死だった。彼は私なんてよ
り、よほど元気に働いていた。前の日も元気
一杯だったのに。運命とは残酷なものだ。



地域の若手と町おこしについて活動している
最中だった。私にとっても年が近く良き相談
相手だった。未だに残念でならない。



さらにその年の6月身近で悲しい出来事が起
こった。
合唱団で3か月前までは元気に活動していた
仲間が亡くなったのだ。



ご遺族から異例のお願いがあった。故人の葬
儀で、歌でお見送りをして欲しい。さらに故
人の遺志で歌のご指名まであった。それが
「石楠花」だった。



この歌は、指導者の先生が作曲された歌。何
処にも発表されていないオリジナル曲。歌わ
れたのは団の演奏会だけ。故人も一緒に楽し
く合唱した歌だった。



我々は故人のご遺体の前で、石楠花を歌いお
見送りをした。この時ほど歌を難しいと感じ
たことはない。



もちろんこのようなケースは他にもあるかも
知れない。
でも、歌われるのは殆ど鎮魂歌だと思う。た
だ日本にはクラシックのレクイエムなどの本
格的な鎮魂歌はないという。



その時歌った「石楠花」も鎮魂歌ではない。
団の愛唱歌で故人が好きだった歌でしかな
い。でも故人の棺の前で歌っていて、心震え
る気持ちだったのを今でも思い出す



当時の記事を載せてみた。

https://gaku-nao.blog.so-net.ne.jp/2015-06-08
(ブログ名:歌でお見送り、惜別の「石楠花」)



幸いにして、その後の三年間、病気で離脱し
た仲間はいるが、永遠の別れはない。
自分を含めて、その日が来ることは避けられ
ないが、できれば、今の平穏が長く続くこと
を祈りたい。



6月30日にフォーレとモーツアルトのレク
イエムを歌った。特に、ラクリモサは歌って
いて涙が出そうだった。私はまだ鎮魂のでき
る位置にいる。
心にかみしめながら、レクイエムを歌った。



2年前ドイツレクイエム、昨年はシューベル
トミサ曲、今年はフォーレとモーツアルトレ
レクイエムを歌った。
10月にまたモツレク、来年はモーツァルト
のミサ曲を歌う。
立て続けのレクイエムとミサ曲、何か不思議
な縁を感じる。これからも、永遠の世界に旅
立った人達への思いを込めて歌いたい。


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