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ギリシャ神話の世界を描いたアリア [音楽]



愛の女神アフロデーテ



こんにちは。



8月の演奏会に歌うアリア「o del mio dolce 
ardor」は古典オペラの作曲家のグルックの
作である。
グルックはドイツ生まれでオーストリアやフ
ランスで活動イタリアオペラの先駆者として
活躍した。代表作として、精霊の踊り・オル
フェオのアリア「エウリデーチェを失って」
がある。



このアリアはオペラ「Paride e Elena」の第1
楽章でトロイアの王子パリデによって歌わ
れる。ギリシャ神話に登場する運命の2人。



筋は簡単にいえば、愛の女神のアフロデー
テの気まぐれにそそのかされ、トロイアの
王子パリデは妻子をすててスパルタの王妃
エレナを奪って逃げる。いわば略奪愛。エレ
ナは最初は拒絶するも、結局恋仲となる。



激怒したスパルタ王はトロイヤを攻める。パ
リデは瀕死のケガを負い落命する。



悲劇の連鎖は続く。パリデの死後、2人の弟
がエレナをめぐって争う。エレナは下の弟を
選ぶのだが、遺恨を持った上の弟はトロイヤ
を恨む。嫉妬はいつの世でも変わらないも
の。



「トロイヤの木馬」の寓話は有名だが、その
引き金となる物語だ。
神話がからむと壮大だね。亡国の大恋愛だっ
たわけ。



オペラは其の前半部分をとりあげている。
1714年に作曲された。



話は脱線するが、アリアの題名は大部分が歌
いだしのフレーズからつけられるという。も
ちろん「女心の歌」みたいな例外もあるが。
この曲の題名の「O del mio doce ardor」は
歌いだしそのものだ。



古典オペラのアリアに位置するこの曲は激情
はない。最後は悲劇が待っているがまずは求
愛から始まる愛の歌そのものだ。



情熱がほとばしるのは1か所のみ、後は淡々
としかも優雅に、推移する。
アリア初心者の私としてはまことにあり
がたい曲。とても歌いやすい。



いまは暗譜に必死だ、途中の激唱の部分はし
ばらくかかりそう。
さて、28日にレッスンがある、上手くうた
えるかな。どうも高音部が不安なのだが。



私は新しい歌を歌うとき、その歌と友達にな
りたいと思う。できるだけ、背景、来歴、作
曲動機などを調べる。そうするとその歌に親
しみを覚えるから。
たとえ難しくても、その歌を好きになるため
の儀式みたいなもの。



さてどのように歌うかな。
あと4か月、ステージでは気持ちよく歌い
たいものだ。



旋律が綺麗なので、気に入っています。





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