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シューベルト・イタリアオペラなど眠れぬ夜の戯言 [音楽]

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こんにちは。



今年4月、3年ぶりに上田のミニコンサート
でシューベルトのセレナーデを歌った。自分で
もなぜその心境になっかわからない。自信もな
かった。上田行きが決まった時には決めてい
た。でも今までで一番歌いこんだ歌でもある。



最初に歌ったときは、譜面もちだった。でも今年
は暗譜にした。私にとっては重大な決断だった
がそれでも少しのミスだけで歌いきれた。このと
きは本当に安堵したし少し自分に自信を持てた。



未だ来年の曲は決めてないが、もう一度セレナ
ーデを歌うかなという気持ちがある。三度目の正
直で会場をあっと言わせてみたいのだ。



でもこの歌、男の歌なんだが、男が歌うと恋の歌
らしくないのが玉に傷。女性が歌うとしっくりくるの
は何故?



歌姫ナナ・ムスクーリに魅力を感じてしまうのだ。
ペーター・シユライヤーは朗々と歌いすぎ。でも私
が歌うなら、シュライヤイーだけどね。
(注、二人とも今注目のドイツ歌手です)



歌い方を工夫するしかないが。どだいドイツ人に
敵わないし。
naoka19式セレナーデ?ないない、
でも、マネはしたくないしね。



まあ、シューベルトのこの曲の美しさはこの世の
ものとは思えない。
本当に好きなんだし。歌ってみたい。でも引っか
かるのだ。男が歌うとダサクなってしまうのだ。



ドイツ人のボリュームで朗々と歌われたら引いて
しまうね。恋の歌は合わないのだ。
でもイタリア人の男性歌手もやはり朗々と歌うね。
どんなに悲しい場面でも。とくにオペラはそう。
トスカの「星は光りぬ」なんてそう。まあ、ソクとくる
来るけれどね。また朗々と歌えなければ歌えないし。



それに比べると女性歌手の歌は感情が伝わる。
トスカの「歌に行き恋に生き」
蝶々夫人「ある晴れた日に」も悲しさが切々と伝
わってくる。



そうそう、オペラは死んでゆく場面でも声を合わせ
て朗々と歌う場面も多い。マイクでないから音を
届かせなければならない。アイーダなんてもっと
凄惨だ。アイーダが死んでく場面でも死ぬまで歌っ
ているのだから。これはオペラの宿命だと思う。歌
わないわけにはいかないから。だって主人公だも
の。



オペラは劇だから悲劇が多いよね。物語と歌が見
事にかい離している。もうすがすがしいほど。
そこに日本的なお涙ちょうだいはない。
日本人には理解しがたいかもね。日本人にはナブ
ッコとかカバリエラ、ルステカーナが合うかもね。
清教徒もね。どれも行進曲ふうだけどさ。



さて日本には歌舞伎という伝統芸がある。修禅寺
物語みたことありますか。源頼家が幽閉されてい
た伊豆の修禅寺を舞台に展開する悲劇。明治44
年発表、岡本綺堂作。市川左団次のあたり芸だっ
たという。



史実は源頼家が母の北条政子の手勢に暗殺さ
れる事件を描いた戯曲。
この事件に翻弄され、戦い死んでゆく夜叉王の
娘。親の能面師の夜叉王の葛藤を見事に描きだ
す傑作。戯曲だが歌劇ではない。



子供時代から家が隣町だったので、芝居はよく見
た。オペラと戯曲、根は同じでも印象はまるで違う
のだ。
戯曲は芝居、歌劇でもミュージカルでもないからね。
これが日本的な悲劇の典型かな。



キリスト教と仏教の死生観の違いかもしれない。
日本ではオペラはまだまだ浸透するのに時間が
かかると思うね。



バリトンで切々と歌う歌をなにか見つけたいのだ
だが。日本でも、ドイツでも、イタリアでもいい。
調べたがあまりでてこない。オソレミオなんかに
なってしまう。もう私は高い音で張り上げて歌うの
は卒業したい、静かに心を込めて歌いたいのだ。



ソロを歌ってみて、意外とバリトンの歌ってすくな
いと思う。テノールみたいに主役を張れるほど華や
かさはないしね。ま、原曲のキーを下げて歌えばい
いのだけど。



考えてみれば、日本歌曲でも男の歌はあるように見
えて、さがすとi意外にない。
それに、男女が歌う歌は女性の方に軍配が上がる
気がする。
だって、テノールは女性とかぶっているしさ。高音だっ
たら、女声のほうがいいな。



あれ、そうすると男の役目は?
悩んでしまい、ますます目が冴えるのでした。
眠れない夜のひと時の戯言おしまい。
お休みzzz・・・




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