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初めてのステージは音楽劇「ダグー侯爵夫人のサロン」 [音楽]

201307_chirashi_m.jpg



(公演のチラシ、2013,7,23)


こんにちは。


もう4年もたってしまった。


合唱団に入団したての2013年
7月某日。指導者の尾花先生と飲みに
行った席上だった。頼み事をされ、用件
も碌にきかず気軽にOKした。


これが、あとあと大変なことになるとは思い
もしなかった。翌日渋谷で合流して新宿へ。
現場につくと劇団YPAの稽古が行われていた。


いきなり、台本を渡されてセリフを言うよう
に指示され面食らう。
ええ、聞いてない!!
役どころは通行人の貴族役にすぎないが。
でも短いがセリフがある。


しかも公演は2日後、会場を聴いて驚いた、
何とサントリーホール(ローズルーム)
だと!?。私には憧れのホールだったから。


合唱団に入って2,3か月、合唱レビューも
してない新人だし。しかも合唱団の仲間が
大勢来るというからプレッシャーこの上ない。


公演名 「ダグー伯爵夫人のサロン」
劇団YPA主宰、国連クラシックライブ協会後援


舞台は1840年代のパリ。
新進上流作家ダグー侯爵夫人のサロン、当時
の芸術家達が集まっていた。
ダグー侯爵夫人と当時名声を得ていたピアニ
スト・リストの物語である。
ショパン、リスト、ジョルジュサンド、
パガニーニ、ビクトルユゴー、ロッシ
ーニ ドラクロアなどが登場する。


尾花先生はパガニーニ役、劇の案内役。
尾花先生はこの公演の芸術監督だった。
若手ピアニストと歌手、役者が出演する。
劇とピアノソロ,バイオリンソロ、歌曲の融
合した音楽劇。華やかなステージだ。

201307_photo.jpg


★当日の演奏写真集、さすが小さくてわかり
まんね。一番下の写真のピアノの陰かな???


まさかステージ上でアンチョコをチラ見する
わけにはいかない。とにかく暗記しかない。
たかが1行されど一行、覚えたはなからすぐ
忘れる、結局、不安のまま当日がきた。


出演者は中世の華やかな衣装だが、私は急
なことで黒のスーツだけ。演奏者用の腹巻を
借りてスタンバイ。これが結構様になってい
るのだね。


19時開演、
頭の中はセリフ、セリフ、セリフでパニック状態。
そしてついに出番が来た、尾花先生が目の前
に来る、何か喋れという。ア~ア、指定され
たセリフが出てこない。お客さんの視線が痛い。


切羽詰まって思い切る。
アドリブで大声でしゃべった。お客さんは
大笑い。あ~あ、よかったぁ!!
小ホールだから、客席との距離は限りなく近
く反応を肌で感じた。


最後はラクリモーサを全員で合唱した。
初めてのバスパートだったが何とかしのい
でカーテンコール。
沢山の拍手、何とも気分いいものだ。
終わりよければすべて良し、達成感は抜群
だった。
お蔭で、舞台度胸がつき、初めての演奏会
も緊張しないで済ませた。


もう二度と経験しないであろうステージ。
今となっては楽しい思い出である。


この公演で今まであまり関心がなかったピア
ニストの凄さを体験した。
その一人若手ピアニストと留学する直前飲み
に行った。素直なイケメンの好青年だった。
今は帰国して有望若手ピアニストとして活躍
している。


この4年間で知り合った、ピアニスト、ソリ
スト、演奏家は20人を超える。
音楽の世界の一端にのめりこんでいる。


合唱だけでは、ただ歌うだけだったかもしれ
ない。
尾花先生という器楽者がすべての起点にな
っている。何という幸運なんだろう。
良い経験になった。


2013年当時から4年たった今、所属合唱
団が2つに増え、まさかのソロレッスンまで
受けるようになった。歌のグループに3つも
参加し、生活は一気に歌中心になってゆく
のである。


★動画はサントリーホールでの当日演奏中の
一幕、指揮は尾花先生です。





注)マリー・ダグー(伯爵夫人)は作家・
ジャーナリストだった。フランツ・リスト
の愛人だった時期(4年間)があり2人の
間にコジマ・リスト(ワーグナーの妻)が
生まれている。


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