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「武蔵野合唱団60周年記念コンサートを聴く」 [合唱]

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こんにちは。
歌のつばさのnaoka19です。

 7月11日に、久しぶりにコンサートを聴きました。
少し時間が経ちましたが、感想を記事にして見ました。

合唱もただ歌っているだけでは、一人よがりになる。
良い合唱団の演奏を聴くことが何よりの勉強になります。

今回は、共感できる部分があり、ずいぶんと刺激にも
なりました。

しばらく、お付き合いください。

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「MUSASHINO MUSIC FESTIVAL」 -60年の感謝をこめて-

日時:平成27年7月11日(土) 13:30開場 14:00開演
会場:東京芸術劇場 コンサートホール

1st stage 宗 左近 詩/荻久保和明 作曲

混声合唱組曲 縄文(1980年委嘱作品)
指 揮:山田和樹
ピアノ:前田勝則

2nd stage ソリストによるガラコンサート

ソプラノ:秋吉邦子
     山田英津子
テノール:松原 友
バリトン:青戸 知
ピアノ :小林亜矢乃

※佐野成宏さんは体調不良のため出演されないことになりました。

3rd stage 合唱団60年の歴史から

富澤 裕/AGNUS DEI(1999年委嘱作品)より
・枯れ草の中で
・Aguns Dei
指 揮:佐藤洋人
ピアノ:高橋美佐

ブルックナー/ミサ曲第3番より
・グローリア
指 揮:松井慶太
ピアノ:雲野茉里、前田勝則

ハイドン/天地創造より
・もろもろの天は神の栄光を現し
・すべての声よ、主に向かいて歌え
指 揮:松岡 究
ピアノ:吉澤京子                         
                

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今日は記念コンサートなので、過去に出演した、
ソリストがソロで歌う特別ステージが組まれています。

私の所属する、みなとみらい昼どき合唱団の指導者である、
山田英津子先生がソプラノソロで出演します。
今日の期待の一つです。

さて武蔵野合唱団は初めて聴きます。
経歴を調べてみました。

はじまりは1955年、自治会のサークルからだそうです。
「常に次代を育て時代を創る」という夢を持ち続けて
現在団員は200名、すごいですね。

普通の市民合唱団では50名を超えることは難しい時代です。
団員には若い人も多い。どんなマジックがあるのでしょうか?

才能ある若い音楽家との交流や支援にも積極的と聞きます。
今回指揮をする、今や世界のマエストロ山田和樹氏とは
1999年,東京芸大一年生の時からだそうです。

合唱団の活動としては、アマチュア合唱団の域をこえています。
 ・ハンガリーへの演奏旅行数回。
 ・昨年の定期演奏会にスイス・ロマンド管弦楽団を招く。
 ・積極的に国際交流を進める傍ら、日本での活動も顕著。

今回、歌う混声合唱組曲「縄文」は、
1980年にハンガリー演奏旅行のために、
荻久保氏に作曲を委嘱したもの。

創立25周年記念演奏会で小林研一郎氏の指揮で初演され、
1999年の定期演奏会で、山田和樹氏が初めての合唱演奏を
指揮した時の曲だそうです。

山田和樹氏の指揮を見ることが出来たのは幸運でした。
蛇足ですが、記念公演の翌日7月12日には下田で
東京混声合唱団を指揮したそうです。多忙な方ですね。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

14時、開演です。
 
さすが記念演奏会、前売りチケットは完売と聞きました。
広い東京芸術劇場のホール、見渡すと3回席に少し空席が
見られるものの満員状態。

[第一部]

合唱組曲「縄文」です。初めて聴きます。
ネットで調べても、凄い曲だとしかわかりません。

演奏が始まりました。
160名の大合唱の迫力はやはり凄く、響きが良い。
強烈なインパクトを受けました。
男女のバランスは女声が7割だが、声のバランスも良い。

男声パートは体を一杯に使って歌う、
意気込みが伝わってきました。
まあ、大人しく歌っていたら、
歌にも、女声にも負けてしまうのかも知れませんね。

「縄文」はそういう迫力が必要な歌だと思いました。
歌い方からして、腹の底から絞り出すような声です。

目立つのは、荒々しく歌いながらも、
ピアニシモで歌うときの繊細さ、
ピアニシモの状態でキレイに伸びるんです。

カンニングブレスを使っているかも知れませんが、
ピアニシモを遠くに届けるのは、難しいテクニックです、
ぜひ学びたいもの。

芸術劇場は天井も高く、響きが良く、
歌いやすいと聞きました。
でもそれだけではない、実力ですよこれは。
羨ましく思います。

初めて聴く曲なので、自分としては
歌詞の理解が今一つだったのは残念です。

ただこのような歌い方、大合唱団だから出来るのでは?
という疑問が少なからずあります。

今回は合唱が主体でない、記念演奏会。
一度、合唱団として本気の演奏を聴きたいもの。

一時間もの長いステージを暗譜で歌つていました。
暗譜は大変ですが、この曲には不可欠なことと思います。
譜面を持ったら、この迫力は出せない。

暗譜は、曲を身につけ、しっかりとこなしてこそ出来るもの。
合唱を歌う者としてずいぶんと刺激を受けました。

暗譜か譜面持ちかという議論がありますね。
譜面持ちでも、しっかり仕上げることは変わりません。
「曲を自分のものにする=覚える」ことはどちらも同じ。

本番で楽譜にかじりつくなど、論外です。
ただ、譜面を持つことは、いざという時、
チラ見ができる安心感がずいぶんと大きいですよね。

暗譜を恐れて、歌いたくなくなる、
歌うのをやめてしまうとなると本末転倒な気がします。

[第2部]

過去に出演したソリスト、ピアニストのステージ。
これは楽しみです。

通常の合唱団のコンサートでは、
ソリストのソロ演奏はまず聴けませんもの。
のびのびと演奏していて、皆さん好演でした。

みなとみらい昼どき合唱団員の私にとっては、
山田英津子先生の演奏が大いに気になります。

一番バッターで「マスカーニのアヴェマリア」を歌いました。
まだ場内がざわついているとき、歌いにくかったと思いますが
さすが見事な演奏でした。

「マスカーニのアベマリア」は3大アベマリアと
比べても、ひけを取らない美しい曲と思います。
とくに高音域の繊細な表現、
なんというか、とにかくしびれました。

[第3部]

合唱団単独の演奏曲は、リラックスして歌っていて、
良い演奏でした。

  1、富澤裕作曲(やはり委託作品)
      AGNUS DEI(「枯草の中」「Abuunus Dei」)

  2、ブルックナー作曲のミサ曲第三番 Gloria(ピアノ連弾編曲)  

私としては、フィナーレのハイドンのオラトリオ「天地創造」
からの2曲が印象に残りました。

合唱とソリストのコラボレーションです。
合唱団の迫力とソリストがよくマッチングしてました。

オケがないのが、かえって良かったのかも知れません。
その分ソリストの声が活きていました。

ブラボー!、
演奏時間、実に3時間。
楽しかったし、何より刺激になりました。

われわれ「みなとみらい昼どき合唱団」も、
12月14日に定期演奏会があります。

良い演奏をしてお客様に満足して貰う、
これしかありませんね。
練習に専念することを誓い東京芸術劇場を後に・・・

なんて、のんびりしている暇はありませんでした。
大慌てのとんぼ返りで洋光台まで、
「洋混」の練習に向かいましたが、結局遅刻。

読みが甘かった!



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 サンフランシスコ人

山田和樹は、来年、シアトル響楽団に客演.....

http://www.seattlesymphony.org/concerttickets/calendar/2017-2018/symphony/sub22

Program

Camille Saint-Saëns: Danse macabre
Frédéric Chopin: Piano Concerto No. 2
Camille Saint-Saëns: Symphony No. 3, “Organ”
by サンフランシスコ人 (2017-07-04 07:43) 

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